話題のコーヒー機器

 最近テレビ等のマスコミで話題のコーヒー機器が取り上げられており、お客様から質問されることがあります。

 その一つが、テレビ番組「ガイアの夜明け」で紹介された、無印良品が作ったミル付きコーヒーメーカーです。従来の粗悪なコーヒーミルではなく、新潟の鋳物メーカーが丁寧に加工したミルであると同時に、注湯温度や注湯角度にもこだわった製品になっています。コーヒーハンター川島さんも関わっているとかで、全然「無印」なんかじゃないではないか?って思うのでした。

 もう一つは、パナソニックが4月上旬に発売予定の「スマートコーヒー焙煎機The Roast」です。スマートフォンから焙煎プロファイルを本体へ送信し、焙煎状況も確認できる基本性能で、プロファイルに合わせて、熱風温度や風量をきめ細やかに制御し、ムラなく焙煎で出来るうえ、サイクロン技術を応用して、雑味の原因になるチャフ(生豆表面の皮)を自動で取り除くことができます。

 パナソニックの商品の特徴は、焙煎機本体の購入時に合わせて生豆を12ヵ月定期頒布契約してもらい、生豆商社の石光商事から毎月良質な豆が送られてくるのに合わせ、その生豆に最適な焙煎プロファイルがスマートフォンにダウンロードされるという仕組みです。何だか、ネ〇カフェのアン〇サダーみたいに、継続してコーヒーを買い続けることになりそうなビジネスです。そして、その焙煎プロファイルを担当するのが、福岡県にある有名な「豆香洞コーヒー」の後藤直紀氏というから、さすがパナソニックといったところです。

 でもね、この家庭用焙煎機って、イギリスのベンチャー企業IKAWA(イカワ)の作った物と同じだし、カッコイイけど本体が高い上に生豆も高いから買ったほうが安いよね。(豆の値段分かってるから)そして、自分で工夫したプロファイルができるマニュアル操作が出来ないみたいだし。さらに、後藤氏の「コーヒーの美味しさは生豆と焙煎で9割決まる」いった言葉の横には、「生豆70%、焙煎20%、抽出10%」っていう円グラフがあって、所詮20%なら生豆さえ良ければ手網焙煎でもいいじゃん!って思えるのは私だけだろうか?