健康増進法改正か?

 非喫煙者もたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」への対策を盛り込んだ健康増進法改正案の概要がニュースで流れました。不特定多数の人が利用する官公庁や公共交通機関などの施設管理者に、喫煙禁止であることを掲示したり、喫煙が禁止されている場所に灰皿などを置かない、禁止場所で喫煙した人に中止を求めるなどの責任を明記し、違反した場合には過料を科すと場合もあるらしい。そして、その対象となる施設に飲食店も含まれることになりそうです。

 私のお店の場合は最初から「禁煙」にしました。分煙にできる店舗設計にできないことと、私自身が喫煙しないからです。禁煙にすることで来店者の幅を狭める要因になることは予想できました。だって、お客様を選ぶことになるのですから。けれど、コーヒー豆の販売を軸にしたいことと、禁煙の店として差別化するという考え方からデメリットとは思っていませんでした。

 そうはいっても、既に県条例で禁煙や分煙が義務付けられている神奈川県では、飲食店の多くが約4割の収入減になっているといったデータも見ます。そうなると、20日に召集される通常国会に改正案が提出されても、多くの反対意見が出てきそうで、そのままの内容で決まらないのかも知れません。

 そもそも、なぜこの時期に改正案がだされるのか調べてみると、2020年に開催される東京オリンピックが関係しているようです。先進国の多くで受動喫煙防止法や完全禁煙の法律があり、世界標準である屋内100%全面禁煙を整える必要があるらしく、全面禁煙になっている国から多くの選手・関係者が来日して、飲食店等のサービス産業が煙モクモクではがっかりさせてしまうというものです。日本は安全で安心、清潔な国として高い評価を得ているのに「おもてなし」ができないって訳です。

 だけど、喫煙に関して個人的に思うことは、「なんで未だに煙草を販売しているの?」ってのが一番の疑問です。「百害あって一利なし」と言われているのに、コンビニで「○○番」と言って購入する姿を見る度に思います。非喫煙者だからでしょうか?