ブラックハニー

 今朝は「寒い」という言葉がピッタリで、まるで秋が通り過ぎて冬になってしまたかのような天気でした。しかし、そんな肌寒い中でもお客様が来店され、ありがたいばかりです。

 11月に入れば紅葉の便りも聞かれるようになり、あっという間にクリスマスを迎えることになるため、12月限定のコーヒー豆を用意しようと、コスタリカのブラックハニーをサンプルとして取り寄せました。

 この豆は、タラス地区の標高1850mにあるガンボア農園の物で、カトゥーラのみを使用して、ミューシレージを取らずに乾燥させたパルプドナチュラルで仕上げている、通称ブラックハニーと呼ばれる精製方法の豆です。ミューシレージを100%残して乾燥させるため、通常の豆と比べて含まれるショ糖が増えることから、赤ワインのような香り、フルーツのような香り(ぶどう、ぶどうの皮、柑橘)。カラメルのような甘味ときれいな酸味が感じられます。

 お店に来店されるお客様の多くは、きれいな酸味を理解されていない方も多く、苦味の少ないコーヒーに対して良い印象をお持ちではないのですが、クリスマスシーズンにはピッタリの豆だと思い、思い切って提供することにしました。

 焙煎から一日ごとにまろやかな口当たりになり、香り豊かに変化する過程を楽しみながら、一人ニヤつきながら試飲を続けているこの頃です。