ブラジル豆の選定

 これまで通年取り扱ってきた、ブラジルのトミオフクダ農園・ドライオンツリーが仕入れられなくなりました。理由は商社から、「ブラジル・トミオフクダでございますが、今クロップより、農園の木の寿命に伴いまして、昨年より徐々に植え替えを初め、3年ほどで植え替える計画を進めております。その為、収穫量が昨年以降安定せず、収穫量が例年の3分の2ほどまで減少している状況です。こうした背景もあり、最低限のお取引先様を優先させていただき、ネット通販での販売在庫の用意が今期・来期と大変厳しい状況となっており、供給量が安定するまでは、販売につきましては当分見送らざるを得ない事となっております。」というものでした。早い話、大口に生豆を回すので、自家焙煎店には出しませんということです。

 そんな理由で、代替えの豆を選定するため2種類の豆をサンプルとして取り寄せたのです。選定の基準はトミオフクダと同じムンドノーボとカツアイであること、ナチュラル処理であることですが、できるだけ香味が似ていることを考えると、まったく同じという訳にも行かず、焙煎度を変えながらサンプル焙煎を試みました。

 自分なりに心に決めたものはあるのですが、常連のお客様にも試飲していただき反応を見ます。そして、トミオフクダを定期的に購入いただいているお客様にも、継続販売ができないことを説明の上、サンプル焙煎豆を提供して試飲をお願いしました。飲みなれたコーヒーとの乖離でがっかりされるのか分かりませんが、できるだけ要望に応えたいという気持ちもあるのです。

 毎回色々なコーヒーを試される方もあれば、決まった豆を毎日飲まれている方のは香味の変化は、大切なコーヒータイムを台無しにしてしまうかもしれないのです。そんな、こんなで、ただいまブラジル豆の選定中です。