SCAJ2016へ(2)

 

 SCAJ2016での目的には、産地セミナーに参加することもあります。事前に申し込んでおいたセミナーの時間を見計らいながら展示棟を後にします。

 午前は、コスタリカコーヒー協会主催による『「カップ・オブ・エクセレンス」を獲得したコスタリカ産コーヒー、トップ5』と題したもので、コスタリカコーヒー協会によるカップ・オブ・エクセレンス・コスタリカのトップ5を体験しました。

 コスタリカの8つのコーヒー産地の内の3つの地域で取れた、5つの少量生産スペシャルティ・コーヒーを堪能します。同時に、これまで大枠で理解していた精製プロセスも、ハニー、ウォッシュド、トリプル・ウォッシュド、嫌気性発酵など、それぞれのプロセスの詳細を全て知ることができました。特に、ハニーの分類が細分化されており、生産者の取り組みに驚かされます。

 午後からは、マイクロミルの共同体であるエクスクルーシブコーヒーズS..による、『コーヒー品種の歴史 コスタリカ・ アラビカ』です。コーヒー生産量ではほんの僅かな生産量しかないコスタリカですが、高品質のコーヒーを作りだして付加価値の高めています。そんな内容を生産者一人一人が自慢そうに語っている姿は、いきいきとしていて何だか嬉しくなってしまいました。

 どちらのセミナーもコーヒーの試飲をしましたが、合わせて10杯以上となってしまい、展示棟での試飲しまくりに少々後悔です。

 今回も大変多くのコーヒーを試飲しました。どれも生産者や生豆商社などが自信を持って提供するコーヒーですから高品質です。特にCOEで高得点をあげたコーヒーは刺激的で、自分が提供しているコーヒーが貧弱に思えてきますが、同時に「これで、来店されるお客様が喜んでくれるのか?」とも考えてしまいます。最先端ともいえるCOEのコーヒーも理解する必要もありますが、お客様が「美味しい」といっていただけるコーヒー作りも必要だと改めて思うのでした。