珈琲色に夜は更けて

 夜が苦手な私には不似合いなタイトルなのですが、特異な絵柄と暖かいストーリーで、コーヒーと喫茶店が必ず登場する「珈琲色に夜は更けて」(山川直人:著)を読まずにはいられないのです。

 10話の短編集なので、コーヒー1杯を飲みながら1話を読むには丁度良い長さなんですが、そうなると全部読み終わると10杯になってしまうので、今回は読書に集中です。読みながら登場人物の喫茶店のマスターの気分で感想を書いてみます。

■いつもの席

 カウンターの隅に毎回年配の女性が座られます。コーヒーとトーストを召し上がると、散らかっていないか気にしながら直ぐにお帰りになります。

■崖の下の店

 私の店もカウンターは3席。でも、若い女性はお座りにならないし夢みたいなことは起きません。

■匂う女

 私の店は、いったいどんな匂いがするんだろう?

■第四会議室

 店に飾っている絵にはストーリーを感じて飾っていますが、人が消えてしまう効果はありません。

■実家暮らし

 人のウワサなんてあてにならないものです。でも、実家暮らしだとウワサを聞かされることは多いんだな。

■病気の名前

 私の病気は高血圧症と緑内障です。でも、天使か悪魔か判りませんが、仲良く付き合っています。

■間奏曲

 人生には訳のわからない時期もあるんです。

■古い本

 店には「珈琲奇譚」はありませんが、珈琲本はそこそこあります。

■恋人を夢の中に置き去りにした話

 全ては夢のなかでした。でも、私もよく夢をみるんです。

■ロックンロール

 自分の周りも様々なものが目まぐるしく移り変わっていきます。たまには立ち止まってコーヒーを一杯飲んでみるのもいいんじゃないの!

 何だか訳の分からない感想文でした。