僕はコーヒーがのめない(5)

  発刊を忘れて読むのを忘れていましたが、遅ればせながら「僕はコーヒーがのめない 5」(原作:福田幸江、作画:吉城モカ、監修:川島良彰)を読んでみました。 

 小学館の書籍説明文では、『実はブルーマウンテンは“世界最古のスペシャルティコーヒー"だった?さて、その真相と現状は……読んでのお楽しみ!! RDC主宰・天堂周伍郎が王様コーヒーに選んだのは「ブルーマウンテン」だった。「カリブの宝石」と称されるほどの、ジャマイカが誇る最高級コーヒーには、まだまだ日本人が知らない秘密が隠されていた!産地・ジャマイカの取材を敢行し、誰も知らないブルーマウンテンの深奥に迫る!どんなコーヒー関連本にも載っていないコーヒーマニア必読のスクープ巻!』

 確かにブルーマウンテンのことについて詳しく述べられていますが、正直新しい発見や驚きはありませんでした。むしろ、こうしたジャマイカの実情については、監修を担当されている川島さんの著書や講演内容から知ることができましたし、名前ばかりが有名でバカ高いブルーマウンテンの存在は、コーヒーを学び始めた頃の私にとって大変興味深いものでしたので、色々な人に会って話を聞いたりしたものです。信頼できる自家焙煎店からブルーマウンテンが消えたのですから、疑問に思わずにはいられませんでした。

 とはいえ、川島さんのブルーマウンテンに対する情熱は伝わってきますし、世界最古のスペシャリティコーヒーの復活を願うばかりです。その時には気軽に飲める価格になってもらいたいものですが、きっと無理なんだろーなー!?

 コーヒーの有名な産地としてのジャマイカよりも、奴隷貿易の中継地点として北米・南米にアフリカの人々を送り込み、現在もなお貧困から逃れられない国としてのイメージが強かっただけに、コーヒーとともに豊かな国になってもらいたいと思うのでした。