シン・ゴジラ

 私が小学校の低学年だった頃、地元の下石町には映画館が2箇所ありました。映画館で記憶に残っているのが、家から数分の場所にあった「○○座」(忘れた)と言った小さな所で、隣の駄菓子屋でかき氷を木型に固めた、アイスキャンデーのような氷菓子が妙に記憶に残っています。そして、最初に見た映画が「ゴジラ」か「ガメラ」の怪獣映画でした。

 それから50年近く映画館で怪獣映画を見てこなかったのですが、今回、半世紀ぶりに「シン・ゴジラ」を見ることにしたのです。日本のゴジラシリーズとしては通算29作目に当たる作品なるのに、映画館まで足を運ばなかったのには深い意味はないのですが、総監督および脚本を務めるのが『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明氏であるため、興味を持ったからなのです。

 映画についてコメントできるほど多くの作品を見ているわけではないため、細かなことは書けませんが、本当に楽しめる内容でした。東日本大震災やアメリカ大統領の広島訪問などの背景が、画面を通して伝わってくる庵野監督らしい、日本でしか作れないゴジラ映画になっています。最後に映し出されるゴジラの尻尾が何とも意味深で、もう一度見てみたくなる気分にさせてくれます。