黄金色のコーヒー豆!?

 その昔、大航海時代に「黄金色のコーヒー豆」と言われたものがありました。それは、17世紀にババ・ブータンが持ちこだとされるインドのコーヒーです。

 かつて大航海の帆船の時代、コーヒーをインドからヨーロッパの港まで輸送するのに約半年かかり、この長い航海の間に船倉に保管されたコーヒー豆は船倉で通常の緑色から黄金色(黄色)に変色してしまいました。そのコーヒーを飲んでみると、独特な香りのする今まで飲んだことのない美味しいコーヒーに変わっていた、という逸話があるのがインドのモンスーンコーヒーと呼ばれているコーヒー豆です。

 現在では、モンスーン期(6月末~9月)である12週間~16週間の間に、インド南西部のマラバール海岸の倉庫に保管しているアラビカコーヒーを、アラビア海で発生した南西風に晒す製法を行ないます。この製法では、定期的にかき混ぜる等管理を徹底して行い、コーヒー豆は6~7週間程の時間をかけて黄金色の豆にしているそうです。

 「黄金色のコーヒー豆!?」聞いただけで飲みたくなった私は、サンプルを取り寄せてみましたが、生豆に含まれる水分が非常に少なく、一般的な生豆(ブラジル)の色より、はるかに黄色がかっているのが特徴的です。焙煎して試飲してみると、酸味も苦味もマイルドな独特の香ばしいさがありました。

 そんな訳で、他の珈琲にない特色を持つ「モンスーンコーヒー」(黄金色のコーヒー豆)を期間限定で紹介しようと思っています。リピーターの方への案内状などを準備しながら、何とか6月中には実施したいですね。ちなみに、インドのコーヒーだからといって、決してカレーの匂いはありませんしスパイシーでもありません。(当然か!?)