僕はコーヒーがのめない 4

 連休も終わって妻と娘も普段と変わらない生活を始めました。そして、来店されるお客様も家族サービスに疲れた様子で、いつものようにコーヒーを飲みこられます。

連休終了と雨のせいもあってか来店客数も少なく、怠けていたクッキー作りと依頼のあったパカマラを焙煎することができました。

 焙煎した後は、購入しただけで読めなかった『 僕はコーヒーがのめない4』(原作:福田幸江、作画:吉城モカ、監修:川島良彰)を読むことに。この物語は毎回テーマがコーヒーに関わる分野だけに、自分が見聞きしたことや体験したことを思い出させてくれるので楽しみです。
 

 今回はネルドリップとエスプレッソが取り上げられており、エスプレッソの解説では、初めてエスプレッソを淹れた時の感動が蘇ります。ラテアートを何度も練習して上手くできた時に写メを妻に送ったことや、バリスタチャンピオンの淹れたプロの味を経験して、技術や道具の左右されるエスプレッソの難しさを知り、ラバッツァ社認定トレーナーから聞いた、イタリアのコーヒー事情も新鮮に感じたものです。

 エスプレッソが生まれた背景は、以前読んだ『コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 』(著:臼井 隆一郎) からの予備知識もあり、当時のコーヒーが飲みたいという欲求と知恵に感嘆しながら、アロマとクレマに満たされたデミタスカップのコーヒーを思い出していました。

 雨の日の午後には、ちょうど読み切れる本でした。