コーヒー豆の等級

 先日、お客様から「この名前の最後にあるSHBって何のこと?」と質問されました。自家焙煎のお店の多くでは、産地の詳細や品質も把握しているので、そのコーヒー豆の等級を記した表記を行っています。いわゆる格付けってやつです。ただ、この等級の決め方は産地のコーヒー生産団体が独自の基準や表記を行っているため、正直分かりにくくなっているのです。

 コーヒー豆の等級の決め方は大きく分けて次のようになります。

①栽培標高:昼夜の温度差が大きい程良い実が育つということで、標高の高い物ほど高品質とされます。
②欠点数:コーヒーには当然生育不良な豆や異物が入りますので、これらが少ないほど高品質とされます。

③豆の大きさ:ただ単に、豆の大小で品質を決める物で、大きいほど高品質とされます。

この基準だけや複数組み合わせた国もあるのですが、いずれも表記はバラバラなのですが、一つ言えることは味覚を大きな選別基準にしていないところです。確かに味覚要素を含めている国もあるのですが、ほとんどが農産物としての品質管理として考えられています。農産物として品質が良ければ味覚要素も高くなりますが、必ずしも全て合致する訳ではないところが難しいところです。