ラジオを聴きながら

 やっと熱も下がってベットから起き上がろうとしても、関節や筋肉の痛みで思うように動くことが出来ず、少しばかりのお粥を食べて、書斎あった携帯ラジオをベットの傍らに置きました。

 この携帯ラジオは、妻が4年前に入院生活を送った際、私が置時計と一緒に購入したものです。数カ月の入院生活になるので、気晴らしのために妻へ渡したのですが、今回のように自分自身が使うことになるとは思いもしませんでした。数カ月と数日では比べものにならない程の病気なので、一人寝室で隔離されるのも残りわずかになりますが、ラジオを聴きながら4年前の事を思い出していました。