コーヒーの科学

 予約しておいた本が届きました。それは、『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』 (ブルーバックス) 旦部 幸博 (著)です。ブルーバックスといえば、講談社が刊行している新書で、自然科学全般の話題を専門家ではない一般読者向けに解説・啓蒙しているシリーズであり、高校生の頃に帰り道の書店で見つけ、アインシュタインの相対性理論に初めて触れて以降、様々な分野に興味を持たせてもらった思いで深い本です。

 高校生の時から40年近く時が過ぎ、珈琲屋となった今、こうしてブルーバックスの本に出会うのも何か不思議な気分です。あの頃は、専門用語や得ないの知れない現象に対して、自分が理解しているような感覚になり、科学者になったような夢の世界に誘ってくれましたが、この「コーヒーの科学」では、自分がこれまで学んだ内容や深く掘り下げた部分に導いてくれて、さらに自分自身で検証したり学ぶ意欲を引き出してくれます。

 これまで多くのコーヒー関連本を読んできましたが、また少年の頃のような気分で何度も読み返すことになりそうです。コーヒー好きの方やコーヒーに関わる人にはお勧めの一冊です。