三寒四温

 御嶽山がきれいに見える快晴の天気だと思ったら、雪が降りそうな寒い日が続いたり、気温の上下幅の大きさに体調を崩したりします。そんな時に「三寒四温ですから、少しずつ春になりますね。」なんて言ったりして、三寒四温という言葉を春先に使ったりするものですが、どうやら間違って使っていました。

  三寒四温(さんかんしおん)とは冬季に寒い日が3日ほど続くと、そのあと4日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返される現象だそうで、日本付近の天候はシベリア高気圧だけでなく、太平洋の高気圧の影響も受けるため、三寒四温が日本でははっきりと現れることはなく、一冬に一度あるかないかという程度だそうです。そのため近年では本来の意味から外れて、春先に低気圧と高気圧が交互にやってきたときの気温の周期的な変化、という意味合いで使用されることが多くなっているんだとか。

 お客様との会話の中で何気なく使っている言葉なのですが、知っている人からすれば、「何を言っているんだ!?」ってことになるため、何だか気恥ずかしくなってしまいます。三寒四温以外にも日常で使っている言葉や習慣などにも、本来の意味合いと異なる事も意外とあったりして、ちょっと立ち止まって確かめることもしなければと思いました。