コーヒーで始まる

 珈琲屋を初めて最初の正月を迎えることになり、これまでの経過を感慨深く過ごすのかと思いきや、家に帰れば例年のような恒例行事が続きます。31日は、紅白歌合戦を見ながら年越しそば食べて、12時前に地元の八剣神社へでかけて、カウントダウンとともに初詣です。帰り際にお神酒をいただいて帰るのも決まっています。1日は、町内の新春歩け歩け大会に参加し、40分ほどのウオーキングの後、アウトレットの初売りに女性陣を連れて行きます。アウトレットができてから毎年恒例になっていますが、来店する車の渋滞がいつも以上にすごいことになっています。2日は、妻の実家へ訪問。3日は、妻と一緒にお千代保稲荷へ商売繁盛を願って初詣に行きました。早朝に出かけたので渋滞は避けられましたが、相変わらず初詣客の多さには驚かされます。

 この間にお節料理やお雑煮を食べたり、2日の「とろろ御飯」など飲食中心の生活の中で、あらかじめ購入していた3冊の本を読むことができました。「僕はコーヒーがのめない」(福田幸江:作 吉城モカ:画 川島良彰:監修)、「夜の珈琲」(左東武之:著)、「森は消えてしまうのか? エチオピア最後の原生林保全に挑んだ人々の記録」(松見靖子:著)の3冊です。全てコーヒーに関連する本で、胃袋の中はご馳走で満腹、頭の中はコーヒーでいっぱいといったところです。

■「僕はコーヒーがのめない」

 3巻目の作品までずいぶん遠のいていまい、前作までの内容を忘れてしまいそうでしたが、ハワイコナのコーヒーについての物語です。その中で、もはや伝説になってしまったブルマウンテン・コーヒーの解説が盛り込まれながらストーリーが進みますが、物足りなさを感じるのは前作との時間の隔たりからくるものでしょうか。

■「夜の珈琲」

 「僕はコーヒーが飲めない」よりはストーリー性があって、コーヒーのウンチクの量も適当だったので楽しめたのですが、何だかあっけない感じで終了してしまいました。「その先は?」って感じです。

■「森は消えてしまうのか? エチオピア最後の原生林保全に挑んだ人々の記録」

 エチオピアの最後の原生林保全に挑んだ人々の記録を、断片的な情報から順序良く整理されて物語として楽しめました。これまでODAやJICAの活動に対しては、官僚が行っている政治的な活動が多いと言う先入観で見ていましたが、現場で原住民とともに働く人々の実情を知ることが出来、日本人らしい国際協力の在り方を考えさせるものでした。エチオピアの原生林の中にあるコーヒーの原木「マザーツリー」については、NGOが作成した動画で見てはいたものの、結果として森林コーヒーに至るまでの原生林保全の取り組みには大変興味を持ちました。

 年の初めに、幾つかのコーヒーに関する本を読みながら、産地から手元のカップまでに至るコーヒーの過程を想像しながら、これからも大切に一杯を淹れようと思うのでした。