愛岐トンネル群散策

 休みの時間を有意義に過ごしたいのですが、定休日を月曜日にしたことで家の用事が出来なくなっています。今週の月曜日は祝日ということもあり、庭の生垣を電動植木バリカンを使って年に一度の剪定作業を行いました。そんな訳で今回も妻の休みに合わせて臨時休業とさせていただき、以前から行ってみたかった「愛岐トンネル群秋の特別公開」に出かけてきました。

 愛岐トンネル群とは、愛知県の高蔵寺駅と岐阜県の多治見駅間のJR 中央線と庄内川(玉野川・土岐川)を挟んだおよそ8 キロに及ぶ地域に、旧国鉄時代の13 箇所ものトンネル群を擁した廃線跡地(産業遺産)が残っています。廃線されて後は全く手付かずのままだったため、雑草と雑木でジャングル化して足の踏み場なく埋没し、住民からは忘れ去られたままの場所となっていましたが、NPO法人の愛岐トンネル群保存再生委員会によって再生され、風光明媚な遊歩道として蘇ったものです。今回、春と秋の年に2回行われる特別公開のうち、紅葉が綺麗な秋の特別公開期間に行ったのです。

 JR定光寺駅を降りると、普段は無人駅のところに何人もの駅員さんが乗降客の案内をされており、駅から数百メートル先のトンネル群入口に着きます。ここから片道1.7kmの散策道に4か所のトンネルがあり、竹林や紅葉の景色を抜けながら暗闇のトンネルを懐中電灯をつけて、線路跡の砕石を踏みながら歩きます。子どもの頃には地元にも駄知線という鉄道があり、線路の上を歩いたり、線路に耳を当てて音を聞いたりなどのワルさをしたことを思い出しながら歩いていました。

 トンネルを抜けると紅葉だったと言いたいところでしたが、あいにく紅葉は一部にとどまって残念だったのですが、遊歩道に置かれたオブジェや木工作品、SLの動輪を見ながら、林の中で行われるハーモニカや横笛の演奏を聴き、短い時間ながら秋を楽しむことが出来ました。