ちょっと臨時休業

 今日は税務署の新規申告者向け決算説明会が行われたため、ちょと臨時休業をしてお店を閉めました。説明会の時間は午後の数時間なのですが、中途半端に営業することも出来ないため、思い切って一日を自分の時間として利用することにしたのです。考えてみれば定休日も半日近く店にいるので、貴重な時間になりました。

 それにしても、確定申告に備えての色々な書類や手続きが待ち受けているため、正直憂鬱なこともあるのですが、開業したことによる新たな経験ができるんだとポジティブに考え、少しずつ準備していきたいと思います。専門家に頼るのも簡単ですが、これまでのように自分で調べて学んでいく作業も大切にしていきたいものです。

 そんな説明会の後には、瑞浪市のオギソ画材で開催されている、「シリーズテーマ別小品展 人物画展2」を覗いてきました。11月18日(水)~29日(日)まで行われる小品展は、これまで何度も見てきた地元の作家など17名の作品を見ることができ、遅ればせながら芸術の秋を堪能させてもらいました。中には意外な人物の作品もあり、作者の顔を思い浮かべながら楽しめました。

 作品を楽しみながら店主と会話の中で、こうした絵画を楽しむ若い人がめっきり減った実態を聞かされました。数多くの若者が芸大を卒業しても、画家として生計を立てることが出来ないため、芸術文化が育っていかないことを憂いていました。「この店に来る人も老人ばかりだよ!」って言われ、そうなんだと返す言葉もありませんでした。確かに、すぐ利益の上がるビジネスには国のバックアップがありますが、文化芸術分野は都市に集中して、地方はどんどん消滅していっているように感じます。

 ちょっと臨時休業して、たまには自分の目と耳で見聞を広める時間を作りたいと思う一日でした。