まめに暮らす

「生まめを まめに焙煎し 楽しく まめに暮らす」を目標に日々生活していますが、「まめに暮らす」に不安を過らせたのが、胃がん検診のバリウム検査で再検査が必要になったことです。そんな訳で、先日、総合病院で胃カメラを飲んできました。三度目になる胃カメラなので、「三度目の正直」とやらで「ついに来たか?」と不安になっていましたが、「ポリープはありますが、綺麗な胃壁でピロリ菌による胃がんの心配はないでしょう。」との医師からの話に安堵し帰ってきました。

 こうなると、俄然元気回復で自信を持って生活できます。「病は気から」と言いますが、まったくそのとおりです。昨日も4種類焙煎し、まめに焙煎することで少量多品種の品揃えが可能になっています。毎日のように色々な方が豆を購入していただける事に感謝するばかりです。

 最近は、友人に紹介されて来店された際にコーヒー豆を購入される方や、ネットで調べて来店される方など、新しいお客さまも徐々に増えてきました。気に入ってリピーターになっていただけると嬉しいのですが、お店の品揃えには限界があります。品種や地域、精製方法の違いを前提に焙煎度合を変えても、世界約70か国で生産されているコーヒー豆を用意することはできません。ですから、お客様のニーズによっては、他店を紹介することも時々あります。

 お客様にコーヒーを勧める場合、「満足していただく」ことを最大の課題にしています。ですから、自分のお店に商品を勧めることも大切ですが、場合によっては、自分のお店には無い品種や焙煎度合の商品をお探しの時は、躊躇なく他店を紹介します。極深煎りの苦目のコーヒーや、流行の1ハゼ前の浅煎りのコーヒーは自分の焙煎分野ではありませんし、特定地域の豆やCOE獲得の豆も扱っていません。それらを無視して自分の豆をお勧めしても、本当の満足を提供できないと思うからです。それよりも、TPOで飲みたいコーヒーは変わるものですから、その中の一つに自分のお店の豆を組み入れてもらえたらと考えています。「毎日飲みたいコーヒー」も大切ですが、「時々あの豆が飲んでみたい」も有りだと思います。

 より多くの品数を用意したいという希望もあります。それは、「自分が飲んでみたい」という欲求に他ならないのですが、商売として考えた場合は無闇に増やすことはできません。ですが、農産物であるコーヒー豆には生産量の増減や価格変動もあります。少しずつ吟味しながら、お客様が満足いただけるような品揃えしていきたいものです。