最高気温

 連日暑い日が続き、今日は今年の最高気温です。そのせいかお店のほうは暇になっていますが、夏はこんなものだと気楽に構えています。

 こうした暑い日に思い出すのは、子供のころに町の人達が交わしていた会話、「暑いに決まっとるわ。空から太陽が照らして、地面からは窯を焼いとるんやから。」というにものです。確かに私の子供のころは、石炭や重油を燃料にした製陶工場の窯の煙突がたくさんありました。

 下石小学校の校歌の2番にも、

『空につならる煙突や もえてつきない火の色は みんなわれらの よろこびよ つよく伸ばそう このからだ』とあるように、小学校のある丘からは、町のあちらこちらに煙突が立ち並び、灰色の煙を上げていたものでした。今では製陶工場の数も減り、窯もガスや電気に変わったため、画像のような煙突はほとんど見られなくなりました。陶器の町の象徴だった煙突が無くなるように、地場産業も衰退していった時期と重なって寂しい感じがします。「もえてつきない火の色」が、再びみんなの喜びになる日がくるのでしょうか?