コーヒーは悪魔の飲み物?

 魔女の続きは「悪魔」って訳じゃありませんが、コーヒーは悪魔の飲み物と言われたことがありました。有名なフランスの政治家タレーラン・ペリゴールの名言に「よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い。」というのがあります。

 元々キリスト教圏では、イスラムの国からやってきたこの黒い飲み物のことを、「悪魔の飲み物」「コーヒーを飲むと悪魔にとり憑かれてしまう」と恐がる人たちもいたのでした。

 イスラム教国を中心に広まったコーヒーは、17世紀になると、ベネチアを足がかりにヨーロッパへと浸透していきます。ところが、ヨーロッパ各地で上記のような論議が巻き起こります。「イスラム教徒の飲み物を、キリスト教徒が飲むのは問題だ」というのです。
 その後、賛否両論が持ち上がり、ますます議論は過熱。しかし、当時のローマ教皇クレメンス8世は、異教徒が持ち込んだその摩訶不思議な飲み物を口にすると、すっかりその美味しさに魅了されてしまいました。そこで、「“悪魔の飲み物”といわれるのに、こんなにおいしい。これを異教徒に独占させておくのはもったいない」と、わざわざコーヒーに洗礼まで施させ、ついにキリスト教徒の飲み物として受け入れたのです。こうしてコーヒーは、一気にヨーロッパ全土へと広まっていったのです。 

 子どもの頃、黒いコーヒーを飲む大人を見て不思議に思っていました。社会人になって飲み始めた時、砂糖なしでは飲めなかったことを思い出します。もちろん、その頃に輸入できたのは、低品質のコーヒー豆だけだったのですから当然なのですが、大人になるための魔法がかかっていたような気分になっていたのかも知れません。

 最近、疲れが溜まってきたのか、持病の腰痛が出始めました。今日は店を早めに

閉めて、かかりつけの接骨院に行きました。コーヒーに魔法の効果があるのなら、悪魔の飲み物であっても楽にならないものでしょうか?そんな効能はないか!

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コメント: 2
  • #1

    堕天使はファッキンと言われ孤独に生きている (木曜日, 27 12月 2018 04:11)

    フェルミ研究所は嘘しか言わないので騙されてはいけません。
    コーヒーもタバコも健康嗜好品です。
    科学的にも証明されています。
    赤塚不二夫はチェーンスモーカーであそこまで長生きできたが、一切喫煙をしなかった藤子F不二夫は早い段階でガンで亡くなっています。なぜでしょう。
    世間一般でいわれていた常識というのは意図的な嘘が多いものですよ。
    ちょっと頭を使えばそういうことだったのかと理解できるはずであります。
    要するに特権階級が人間共に健康になられると困るからそういう嘘をばらまいたのです。

  • #2

    まめ蔵 (木曜日, 27 12月 2018 08:14)

    私は健康嗜好品というより単なる嗜好品だと思っています。好きか嫌いか、飲むか飲まないかは個人が選ぶことですから。無理強いはしませんし、コーヒーを飲む時間がその人にとって素敵な時間であれば良いと考えています。人が一生をどう生きるかはそれぞれが考えればいいのですから、楽しく生きるツールにコーヒーがなってくれることを願っています。美味しいコーヒー飲んでますか?