朴葉寿司(ほうばずし)

 妻が娘と一緒に妻の実家である、加茂郡白川町へ出かけてきました。目的は毎年この時期の行われる「朴葉寿司(ほうばずし)」作りです。実家の近辺に自生する朴の木の葉を集めて、家族総出で「朴葉寿司」や「朴葉餅」を作る恒例行事となっているからです。残念ながら、今年は開業したばかりで臨時休業することもできず、私だけ参加することはできませんでした。

 「朴葉寿司」は、岐阜県の飛騨、中濃、東濃地域や長野県の一部で作られているようで、昔から農業・林業を生業とする家庭が多く、昼食を畑や山で取ることが多かったため、携帯性が良く朴の葉と酢飯の殺菌効果で日持ちし、また近隣との作業の助け合いでまかないにも便利な朴葉寿司が広まったようです。朴葉寿司の時期が田植えの時期と重なっている点も農林業との繋がりがあるようですね。

 妻と結婚してから毎年この時期に食べているので、「朴葉寿司」や「朴葉餅」は我が家には欠かせない季節料理になっています。ちなみに、中津川市加子母では「朴葉寿司」のレシピを紹介していますので、挑戦してみてはどうでしょうか?朴葉は産直市場なのでも販売されていますし、山にはあちらこちらに自生しているのが見つけられます。ただ、木が高くて取れないかもしれませんが。