カフェを100年、続けるために

 「カフェを100年、続けるために」の著者で、「珈琲大全」などの自家焙煎店のバイブルとも言える著書を多数書かれている「田口 護」さんのセミナーを、UCC本社コーヒーアカデミーにて参加してきました。

 100年続けることは事実上不可能ですが、生涯続けたいと思っている私にとって、得ることの多い内容でした。ただ、著書にも書かれているように、技術や知識を磨いて充分準備して始めるべきところ、ゼロからスタートした私には、耳の痛いところもありました。

 そんな不安な面も、「人には必ずいいところがある」「正直が一番大切」など、正直しか取り柄がない私には、うれしくなる言葉もたくさんいただけました。本に書いてある内容でも、本人が直接発する言葉にはエネルギーがあるだと感じます。正に「言霊」なんでしょうね。そんな言葉のやり取りができる接客をしたいものです。

 セミナーの方は、カフェ・バッハが取り組んでいる具体的な内容や、4種類の豆を焙煎度合を変えて味覚の違いを知るものなど、実に細かく説明がありました。最後には、カフェ・バッハで提供されているスイーツ4種類と、パナマのエスメラルダ・ゲイシャのウオッシュドとナチュラルを飲みながらの座談会です。ゲイシャのナチュラルはパイナップルの香りと甘さが際立つ、これまでに飲んだことのない美味しさでした。

 セミナーの後には即席サイン会となり、持参した本に言葉を添えて書いていただきました。「正しく良い珈琲作りのために 田口 護」この言葉を思い出しながら、続けていきたいと誓うのでした。