カフェを100年、続けるために

 自家焙煎のコーヒー屋を始めよう考えた時から、多くのコーヒー関連本を読んできました。その中の1冊が「カフェを100年、続けるために」(田口 譲)です。田口さんの本は、「田口 譲の珈琲大全」、「田口 譲のスペシャリティー珈琲大全」などをはじめ、多くの書籍を読んできました。

 今回、再度読み返している理由は、UCCアカデミー特別企画 12/14(日) スペシャル1Dayセミナー@神戸で、「カフェ・バッハオーナー田口護氏から学ぶ:これからのカフェ経営について~カフェを100年続けるために大切にしたいこと~」を受講することにしたからです。東京と比べて距離が短い事や地理が分かっているので、またとないチャンスと思ったのです。

 1968年の開店から46年目を迎える老舗の珈琲店「カフェ・バッハ」。決して立地が良いとは言えない場所で、なぜこれほどまでに個人店である「カフェ・バッハ」は、多くの人に長く愛されているのでしょうか?今や、コーヒー業界では知らない人はいない田口さん。スペシャルティコーヒーを日本に広めた先駆者として、長年、珈琲店を経営される傍ら、コーヒー業界で活躍している数多くの後輩達を指導されてきた方でもあります。その田口さんが、これまでに培ってきた顧客を満足させるコツや長年経営をしていくコツなど、カフェを100年続けるために大切にしていることが、本書には分かりやすい言葉で丁寧に書かれています。
 本書の第2章「カフェを始める人たちへ」は、今の自分への激励のメッセージと受け取りながら読みました。会社勤めをしながら技術を習得するといったアドバイスも、もう早期退社している私には遅すぎた感もありますが、店を出す前に必要なことを書き出したり、今すぐ取り組むべきこと、その次にマスターしなければならないこと、将来にわたって続けていかなければならないことなど、焦らずにじっくり取り組む姿勢に、共感して安堵しながらも、顧客あっての商売として、常にお客様と向き合う真摯な態度に、改めに気を引き締めることとなりました。

 年齢的に100年続けることは事実上不可能ですが、生涯続ける仕事・生涯続けたい仕事として珈琲屋を選んだので、セミナーには気合をいれて参加したいと思います。

 ちなみに、セミナーの内容は次のとおりです。

セミナー内容:
 ① 講演~カフェを100年続けるために大切にしてきたこと。
   *なぜ“山谷”で今でも1軒だけなのか。
   *コーヒーのプロは、お客様にコーヒーの楽しみ方を伝える。
   *高価格なスペシャルティコーヒーを売る。
 ② 20種(予定)のコーヒー比較試飲。
   *焙煎度合の違い。
     《産地の違う4種類×4段階煎り分け(浅-中-中深-深)。》
   *味の違い~適正と不適正な焙煎。
     《同じコーヒーでも味のクリア感や後味の残り方が違うことを比較。》
       ※本セミナーでは、焙煎機での実習やデモはございません。
 ③ 田口氏とのフリー座談会~バッハコーヒーを楽しみながら。
 受講まで、まだ一カ月以上もありますが、開業に向けてのパワーをもらいに行きたいと思います。