コーヒー麻袋の活用 その2

 

 コーヒー麻袋の活用をしたいと思い、前回トイレマットを作成しましたが、今回は、トイレットペーパー等の小物入れと、観葉植物の鉢の装飾を作ってみました。次回は、店舗入口に飾る麻袋のパネルを作ろうと思っています。

 ところで、麻袋のことを「ドンゴロス」と呼ばれていることをご存知でしょうか。「ドンタコス」じゃないですよ。「ドンタコス」はお菓子で、「ドンゴロス」です。ドンゴロスの語源はヒンディ語のdungaree(ダンガリー)をローマ字読みして、だんだん変化してドンゴロスになったようです。
 ダンガリーは麻布のことではなく、デニムに似た綿布で、カジュアルなシャツやスカートなどにも使いますが、戦後の綿布がないときに、当時安価でふんだんにあった麻を編んで作ったことから、麻袋のこともドンゴロスと言うようになったようです。もともとは旧制中学校の制服や軍服が「ドンゴロス布」という目の粗い綿布で作られていたようです。ところが敗戦となり、綿布のない時代にドンゴロスで作られた袋と見た目が同じ麻袋もドンゴロスといわれるようになり、いつのまにかドンゴロスといえば麻袋のことになっていったようです。ちなみに、銀行で取扱う大量の硬貨を入れる袋もドンゴロスと言っています。

 コーヒー生豆は全て麻袋で運ばれているかと言うと、ブルーマウンテンだけは樽に詰めて運ばれます。時々コーヒー専門店で、ブルーマウンテンの樽がインテリアとして使用されていますが、ほとんどが展示用に作られているもので、実際にブルーマウンテンの豆が入っていたものではありません。ジャマイカでは、あの樽にこだわりがあるようですが、本来は通気性の良い麻袋がいいんだそうです。