必要な費用

 工務店から見積書の提示を受けてから、設計者から細かな説明を受けました。全49ページに及ぶ見積書は材料の一点まで詳細に記載されており、必要性の有無、削除しても構わないと思い部分や、適正な容量が確保されているかなどを精査していきます。エアコンや照明器具などは型番があるので、詳細情報はネットで検索し、店舗規模にあっているのか、価格は満足いくものになっているかなど、こんなに細かく見るとは思ってもいませんでした。

 店舗ではないのですが、16年ほど前に自宅を建てた時は、見積書の詳細よりも、予算に合わせるような依頼ばかりしていたようで、はっきり言って工務店にお任せと言った感じでした。設計者との打ち合わせも、間取りの要望とかバリアフリー対策といった部分で、部材や設備などは見ていなかったと思います。それに、設計者は工務店指定の方だったので、設計者との関わり方は大きく違います。

 今回は、設計者が自分のアドバイザーであることと、工務店がそうした部分を理解したうえで、詳細な情報を提示してもらえることがありがたいと思っています。多少時間が掛かっても、自分が理解しながら進めていける環境には感謝です。工務店の方が「勢いで始めてしまう方が多い中で、これだけ準備する方は珍しい」と話されましたが、失敗が許されないだけに慎重になるのは仕方がないというのが正直なところです。