梅を干す

 6月29日に梅を酢に漬けてからしばらく経つのですが、梅雨明けしても台風が来たりして中々梅を干すことができませんでした。そんな中、今週の月曜から水曜までは晴れ間が続きそうだというので、梅を庭先で干し始めたのです。半ば妻からやらされたという感じなのですが、今だから出来る楽しい作業なんだと言い聞かせて、炎天下にさらされながら、一粒ずつ丁寧にビンから取り出し干しました。これからは、市販の梅干しを作られる方のご苦労を思い描いて食べねばと感じたのでした。

 ちなみに、今回のように、六月ごろ収穫した梅を塩漬けにして三日ほど日干しすることを土用干しと言うそうです。夏の土用は半月前に過ぎてしまいましたが、昔からの定番の行事だったなんて考えると、日本人らしいことを行っている自分に、妙に照れくささを感じます。

 土用干しの目的は、次のようなことがあるそうです。
・太陽の強い熱で殺菌する。
・余分な水分を蒸発させて保存性を高める。
・太陽の熱と夜露を交互にあてて、皮や果実を柔らかくする。
・色を濃く、鮮やかにする。
・風味豊かなまろやかな味にする。

 出来栄えが上記のようになるかは分かりませんが、人生初の土用干しを体験しました。後は妻のチェックが気になります。