シークヮーサー

 台風のさなかにシークヮーサーを使ったシフォンケーキを焼いてみました。この地域としては久しぶりの強風で、隣の竹藪が大きく揺れて、窓のスノコが飛ばされ、外に出かけることもできないために丁度いい時間つぶしになりました。

 シークヮーサーは7月から結実し、上の写真のように青い実がスーパーで売られるようになります。ご存知のように、シークワーサーは、沖縄の山野に自生する野生のミカン属の柑橘類です。シークヮーサーは沖縄の方言、「シー」は“酸っぱい”、「クワーサー」は“食べさせる”。つまり「酸っぱい食べ物」と いう意味だそうです。果実は熟すとオレンジ色になり直径約4cm、やや扁平なためヒラミレモンとも呼ばれ、未熟果(青切り)で収穫し たものは、非常に酸っぱくてそのま ま食べる事はなく、薬味として使われています。沖縄では、刺身や焼き魚にかけたり、酢の物にしたり、醤油と合わせてお鍋のポン酢の代わりなどに使われます。熟したものは、そのまま甘くて美味しく食べられます。またシークヮーサーはジュースなどに加工することが多く、ビタミンC、ビタミンB1、クエン酸、カロチンなどの成分が含まれます。

 今回は、未熟果(青切り)で収穫したものを使ってシフォンケーキにしました。柑橘類のレモンを使用したものと同じで爽やかな香りでですが、レモンの酸と異なるのか食感はレモンより柔らかくなりました。シークヮーサーを意識させるかというと難しいですが、季節限定の味ということで出せたらいいなと思います。

 台風一過の青空にはなりませんでしたが、幸いにもこの地域に大きな被害がなくありがたいですね。各地の被害の状況をを目にすると、自然に対しては無力であるとつくづ感じます。