珈琲屋の人々 その後

 主人公の行介は過去に殺人という罪を犯し、刑期を終えて東京の下町商店街で「珈琲屋」という喫茶店のマスターをやっている。そこに来る客たちもまた何らかの事情や秘密を背負った人達の物語が短編でつながっていきます。前作と同じでハッピーエンドで終わらないストーリーが現実味を感じます。

 自分自身が珈琲屋のマスターを目指しているので、ダブらせて読むのですが、私は前科もないですし、ましてや人を殺したこともありません。(当然か)そんな主人公の行介に憧れながらも、まるで異なる人生を送ってきた自分にどんなストーリが待っているのか期待しながら準備を少しずつ行っています。

 喫茶店やカフェにはマンガや週刊誌、新聞が置かれている所が多いですね。自分の店舗でもどんな本や雑誌を置くのか考えていましたが、珈琲屋らしくコーヒーに関連した小説、コミック、専門書を常時置きながら、雑誌を数部準備する予定です。この店にしかない場作りが目指すところです。現在、書斎の本棚には百冊ほどの珈琲関連本がありますが、喫茶店やカフェを舞台とした小説等を加えて店に置きます。

 新聞や週刊誌が目的で喫茶店に入るお客様のニーズはどうするの?確かにそのニーズはありますね。難しい!