鰻を食べる

 多治見市が全国で一番の気温を記録したそうです。39.3度!一歩外に出るとサウナに入ったような熱い空気を感じる瞬間がなんとも言えませんね。この季節になると多治見市が話題になりますが、隣の土岐市だって同じくらい、いや、それ以上に暑いのですよ。きっと!アメダスが偶然なかったっていうだけですから。

 そんな時期になると、我が家では恒例の鰻を食べる食事会が行われます。私の誕生日が近いということもあり、子供のころから土用の丑の日と絡めて鰻を食べておりました。今回は山神の「うな山」に家族四人で出かけてきました。やっぱり鰻は美味しいです。特にこの暑い季節だからこそ、体が求めているかのように美味しさが増す感じがします。

 うなぎは飛鳥・奈良時代から滋養強壮にいいとされ、万葉集にも「夏バテでやせてるならうなぎを食べなさい」と歌われています。

『万葉集』巻十六の3853
原文:石麻呂尓吾物申夏痩尓吉跡云物曽武奈伎取喫
訓読文:石麻呂に吾(われ)物申す夏痩せに良しといふ物ぞ鰻(むなぎ)漁(と)り食(め)せ

 夏の土用が有名になったのは、江戸時代の発明家・平賀源内が鰻屋さんから相談を受けたことが由来だといわれています。そのころ丑の日には「う」のつくものを食べると夏負けしないという言い伝えがあり、それにならって「丑の日にはうなぎを食べよう」という広告を軒先に張ったところ大繁盛。他の鰻屋も真似するようになったそうです。鰻にはビタミンA・Eや栄養が豊富なので、真夏や季節の変わり目に食べるのは理にかなっていますね。