心地よいサービス

 一泊二日で鳥取砂丘と出雲大社へ旅行に出かけてきました。宿泊先は玉造温泉の白石屋という宿で、2013年度じゃらんアワード【泊まって良かった宿】第1位受賞という人気の宿だそうです。実はあまり事前情報のないまま利用したのですが、心地よいサービスが参考となったので考えさせられるきっかけになりました。私が印象に残ったのは次のとおりです。

・宿に到着し車のキーを渡す際に名前を聞かれるのですが、その名前がフロントまで伝わっており、宿帳を書く際には名前と必要事項があらかじめ印刷されており、住所のみ記入すればよかった。なによりも誰が来たかを把握して接客されている。

・部屋に案内される際には非常階段等の説明が行われるのですが、おざなりではなく分かりやすい声と内容だった。

・ルームキーが2つあり、二人が入浴した場合に待ち合わせをする必要がなく、時間を気にすることなく行動がとれる。ルームキーが二つというのは温泉旅館では初めてだったので新鮮だった。

・夕食の食事処に入る際には「お待ちしておりました」と声を掛けられるのですが、スタッフ全員が顔を見るたびに「お待ちしておりました」と声を掛けてくれるので、本当に待っててくれたんじゃないかと思うくらい心地よかった。

・配膳スタッフの笑顔も素晴らしいし、テーブルクロスに使用されている紙には温泉街の手作り観光マップが印刷されており、食事をとりながら温泉街を散策する話題もできて楽しい演出がある。また、テーブルの間隔も広く、隣の席の声が気にならないのもよかった。

・ロビーでは40年の歴史を持つ白石家の社員による縁結びライブショーが行われます。どじょう掬いの体験教室を設けられており、旅の思い出に参加することができ、どじょう掬いの先生が手ほどきして一緒に踊ることができます。やるのも楽しかったですが、見ている妻も喜んでいました。

・ライブショーの完成度が高いのと、ショーの終わりには、恵比須様と弁天様が現れて、部屋に帰るお客様全員に飴を配りながら記念写真を撮ることができる。なんかご利益ありそうな気分にさせる演出がいい。

 全体に押しつけではなく自然に行われているのが印象に残りました。決して豪華な部屋やお風呂場ではないのですが、小奇麗で落ち着いた宿でまた利用したいと思いました。私とは業種が異なりますが、接客という点では共通であり、自分がどこまでお客様を満足させられるのか考える良い機会を得ることができました。