■ 2017年8月 ブログ

2017年

8月

17日

ダボコロcooking

 コーヒーと一緒に食べるお菓子といえば、クッキー、チョコレート、ケーキ、柿の種なんて直ぐに浮かびます。人によっては、これが一番合うってのもあるでしょうが、コーヒー原産地といわれるエチオピアにも定番の物があります。それは「ダボコロ」です。

 エチオピアでは、来客があった際に行うコーヒーセレモニーで、欠かせないお菓子の一つが「ダボコロ」。ダボはアムハラ語パン、コロは、穀物(豆)という意味です。細長いダボコロは麦の形、三角形は穀物(豆)の形を表しています。都会では買って済ませる人が多くなったようですが、地方では家庭で手作りが主流だそうです。ダボコロは、「はなむけの菓子」とも呼ばれ、家族や友人が長旅にでるときに持たせます。「その土地に慣れるまで、ダボコロを食べて元気を出してね。」という意味だそうです。

 そこで、今日の「本日のコーヒー」をエチオピアにしたのに合わせ、「ダボコロ」を作ってみました。下記にレシピを載せましたので面白半分に作ってみてください。

■材料■

小麦小麦粉  225g
砂糖    大さじ1
塩    小さじ1/2
水    100ml
サラダ油 大さじ1.5

揚げ油 適量
打ち粉 少々

①材料を混ぜて、よく練る
 ボウルに材料を入れ、分量の水を少しずつ加えます。5、6分よく練り、滑らかで、少し固めの生地をつくります。
②生地を切り分ける
 生地を6等分に切り分け、生地を麺棒で一つずつ丸く伸ばし、1.5cmくらいの幅で細長く切っていきます。
③生地をひも状に伸ばす
 生地を手で転がしながら、直径4-5mmくらいのひも状に伸ばします。
④生地を切る
 調理ばさみや包丁を使って、豆を表す(三角形)と穀物(麦の形)の2つの形を作ります。※調理ばさみを斜め平行に切ると麦の形、斜めに交互に切ると三角形になります。
⑤調理する
 調理方法は、油で揚げる、から煎りの2通りあります。お好きな方を試してください。どちらも、きつね色になる色づく手前で火を止めるのがコツです。手前で止めると、余熱でちょうどよい仕上がりになります。※お店ではオーブンで焼いてみました。

 エチオピアのお菓子ですが、材料にスパイスを使いう訳でもなく、小麦粉をベースにしているので違和感なく食べられます。「おかき」や「スナック菓子」のような感じで、意外に後を引きますね。

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2017年

8月

16日

こんなところにコーヒー農園

  昨夜テレビを見ていると、『世界の村で発見!こんなところに日本人 3時間スペシャル』で、コスタリカに住む日本人を紹介していました。その中でコーヒー農園の画像も出ていたので、気になって取材先の場所について調べてみたのです。

 日本人のいた場所は山奥にある小さな集落・アマグロで、わずか5世帯20人しか暮らしていないらしい。地図ではコスタリカ西部に位置し、太平洋岸のほとんどをカバーする同国最大の州、プンタレーナス州の自治体モンテス・デ・オーロの中心地、ミラマールからアマグロまではおよそ1時間半の道程だといいます。

 このあたりは、アレナル火山やポアス火山の近くでコーヒー栽培に適した地域であり、コスタリカの主要コーヒー産地の一つグアナカステや西盆地近辺なので、コーヒー農園の画像が出てきてもうなずけます。そもそも、コスタリカは国土の約半分は海抜500m以上の高地で、北からグアナカステ火山脈、ティララン火山脈、中央火山脈、タラマンカ山脈が連なり、この国の中央を背骨のように走っています。中央山脈の南にある中央盆地は、海抜9001,500mの緩やかな起伏地形となっており、このあたりに多くのコーヒー農園が集中しているのです。

 お店で使用しているコーヒー豆は、コスタリカ中部の州のサンホセ州にある自治体タラスで、標高:1,7001,900mにあるガンボア農園の豆を使用しています。今回テレビ番組でコスタリカが紹介されたので、改めてコスタリカの地図を見ながら旅行気分を味わうのでした。

 でも、妻から「知らない街で感染症になったら大変だよ!」と言われ、テレビ番組のリポーター役が病気で寝込んでいた光景を思い出し、「やっぱり旅行気分だけにしておこう!」って思うのでした。

 

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2017年

8月

14日

煙突掃除

 定休日の朝は、昨日さぼった店内の掃除を行い、予定よりも早く焙煎機の煙突掃除をします。通常は焙煎の使用回数で掃除の時期を決めるのではなく、煙突の内側に1cm近くクリンカーと呼ばれる、焙煎の際に発生する油成分が綿菓子のように付着したら掃除をしています。でも、こうして早目に掃除するのは、焙煎時の温度上昇に違和感を感じたからです。

 使用している焙煎機の構造は意外にシンプルで、コーヒー豆を鉄のドラムという筒の中で回転させながら、下からガスの炎で加熱します。手網焙煎ならば加熱した空気はそのまま上に登りますが、焙煎による煙がモクモクと発生し、豆の表面を覆う薄皮(シスバースキン)が焦げたチャフと呼ばれるカスが落ちます。それでは店内が煙だらけゴミだられになるので、それらの排気を集めて煙突で外へ流すって訳です。その際に、チャフを集めた取り除くのですが、軽い煤のようなものが煙突に付着してクリンカーとなるのです。

 煙突は煙を出すだけでなく、焙煎機の中の熱を移動をスムーズにさせる効果があり、煙突内部に1cmもクリンカーが付着してしまうと空気の流れが遅くなって、外気温や外気の風の速度に影響されやすくなります。煎り止めのタイミングも晴れや雨の日で異なるので、煙突の口径はとても大切なのです。

 そんな訳で、今日は真面目に煙突掃除を行って焙煎機の面倒をみたのですが、来年には焙煎機を一部分解して本格的にメンテナンスをしようと考えています。長く付き合う相棒ですからね。

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2017年

8月

13日

宵の明治村

 お盆の期間中も普段と変わらず営業をしていますが、今日だけは家族サービスを目的に、午後3時までの営業時間とさせてもらいました。その後どうしたかというと、愛知県犬山市の博物館明治村で行われている、「宵の明治村」を楽しんだのでした。

 「宵の明治村」とは、“夜までたっぷり楽しむ明治の「涼」”をテーマに、明治村が21時まで延長開村され、明治の建物と街並がライトアップされます。花火やジャズコンサートが行われるほか、さまざまな屋台が並ぶ「明治お祭り広場」や、プロの占い師が運勢や相性を鑑定する「宵の占い体験館」をはじめ、「マジックショウ」「宵街映写」、夏“喜”氷(かきごおり)フェアなど、明治村ならではの夏の宵の“お祭”感が楽しめる企画が盛りだくさんなのです。

 過去に娘達が出かけて楽しんだこともあり、今回は次女と私達夫婦の三人で行くことになりました。また、当日は浴衣姿で入場すると、男女とも入村料が500円と半額以下になることから、久しぶりに浴衣を着て「宵の明治村」を楽しむことになります。浴衣は着る機会はあるものの、帯をきちんと締めるのは久しぶりでした。けれど、なんとか男結びで形だけでも何とか様になったのですが、履き慣れない草履で足を痛めてしまいました。日本人なのに恥ずかしいかぎりです。

 レンガ通りの灯篭の灯りに、浴衣姿がよく映える光景を楽しみながら歩くと、札幌電話交換局の壁面に映し出されるプロジェクションマッピングに目を引きます。
続いて、歩兵第六聯隊兵舎の二階で射的に挑戦して景品を獲得し、色鮮やかなステンドグラスがライトアップされる聖ザビエル天主堂で記念撮影です。途中、冷いきしめんやかき氷を味わいながら、重要文化財である芝居小屋の呉服座で行われたマジックショー堪能しました。マス席でマジックを見るのも粋なもので、タネがあると分かっていても驚かされます。ただ、天然の妻が驚くポイントに少しずれが生じているのも、マジック以上に驚きでした。

 多少歩き疲れて帝国ホテル近くで休憩し、ステージで行われている太鼓のショーを見ながら、メインイベントの花火の時間を待ちます。花火は短時間で終わってしまいますが、明治村の宵の時間を家族で楽しみ、満足して帰路に着いたのでありました。これで、家族の夏休みは終わりです。 

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2017年

8月

11日

イノベーション

 一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会が主催し、東京ビッグサイトで9月20日から22日まで開催される「SCAJ2017」に、今年も一日だけ日帰りで行く予定です。このイベントは、国内外のコーヒー関連企業や団体が出展し、世界各国のコーヒー生産者や機器メーカー、関連業者などの最新情報が日本に集結する、アジア最大のスペシャルティコーヒーイベントなので、開業前から興味を持って覗いています。
 今年のテーマは「革新の時」(The Age of Innovation)。趣旨は、「近年スペシャルティコーヒーのサプライチェーンで、数々のイノベーションが起こっている。イノベーションこそが、スペシャルティコーヒー業界を成長させてゆく」らしいです。多様で革新性のある商品、技術、流通情報が会場に満載だそうだけど、「革新」という言葉から受ける印象は、「保守と革新」という政治の場で使われ、革新と言われながら本当は保守や中道だったりする、政治の怪しい世界を連想せる言葉だし、「イノベーション」は経営者が好きな言葉で、中間管理者が連呼すると部下から嫌われ、現場が真面目に革新案を出すと上司から拒否され評価が下がる、看板倒れの言葉の印象があります。
 私が過去に行った際のテーマは、2014年「サプライズ」、2015年「多様性への招待」、2016年「多様性と革新」、そして、「革新の時」と多様性から革新へと移っていく感じがしますが、いったい革新とは具体的に何を示してくれるのでしょうか。私の知らない革新的な現実を目の当たりにすることができるのか、商業的なコジ付けで使ってみた言葉だけなのか、しっかり確かめたいと思います。

 残念ながら定休日以外の日に開催されるため、一日だけですが臨時休業させていただきます。

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2017年

8月

10日

強→中→薄?

 昨日は在庫の無くなったケーキをいくつか作ろうと決め、使用する材料を計量して準備を進めて薄力粉を出そうとした時、「えっ!強力粉じゃないか!!何で?」、思わず手が止まってしまいました。どうやら、ネット注文した薄力粉が到着するまでの数日間を穴埋めするため、定休日に専門店で買った際、隣にあった強力粉を誤ってカゴに入れたようです。仕方なく薄力粉が到着するまで、ケーキ作りを諦めることにしました。

 日清製粉の小麦粉分類図を見てのとおり、使用用途によって名称が異なります。コーヒー豆も産地や品種によって苦みや酸味といった味わいも違い、提供する商品を選定する際には、そのコーヒー豆の持つ特性を見極める必要があります。けれど、小麦粉のような用途別の品種や焙煎度を表す図もないため、色々な本や資料、生豆商社の意見を参考にして実際に焙煎してみるのです。

 そこで、以前から気になっていた疑問が湧いてきました。というのは、グルテンが多い小麦粉が強力粉であるのに対し、グルテンの少ない小麦粉がなぜ薄力粉なのかという疑問です。グルテンの多い小麦粉を、「力(リキ)が強い」というので、強力を「きょうりょく」ではなく「きょうりき」と読ませるのは納得できます。しかし、強力粉→中力粉とくれば次にくるのは当然、弱力粉であるはずです。また、薄力粉を基準と考えるなら、薄力粉→中力粉→濃力粉となるべきです。「薄」は薄いという意味なので、その反意語は「濃」でなのですからね。

 さっそくネットで調べてみますが、納得できるような意見がみつかりません。そんなこんな調べていると、(財)製粉振興会が回答した文書がみつかりました。

『中国では、用途から考えて、古代に小麦粉をグルテンの力で分類するという発想はなかったと思われますので、明治時代末期に必要上から自然発生的に生まれた言葉だと思います。製粉会社が販売の都合で名付けたのが、普及したのではないでしょうか。当時創業の大手製粉会社の社史を見ても、その辺のところは書いてありません。強力粉は自然というか当然の言葉ですが、それに対応する言葉として「弱力粉」では印象が悪いので、「薄力粉」と言ったのだと思います。製粉の先進国である欧米には、これらに相応する言葉も概念もありません。硬質小麦の粉および軟質小麦の粉と呼ぶか、パン用粉、ケーキ用粉、クッキー用粉などと呼びます。』

 へ~!日本独特の呼び方なんだ~。そんなことをブログに書いていると、宅配便が薄力粉を運んでくれました。さて、ケーキ作りを再開するとしましょうか。先ずは、りんごのケーキから。

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2017年

8月

08日

みつけた感

  土岐市、瑞浪市エリアに配布される、地域密着型の無料タウン情報誌があります。その名は「月刊らせる」で、 小学生からお年寄りまで、幅広い世代をターゲットにし、地域に密着した特集のほか、グルメ、イベント、ファッションなど、とことん地元にこだわたった生活情報を掲載するというものです。

 この情報誌は、岐阜市に本社のある株式会社中広のフリーマガジン事業で行っているもので、地域みっちゃく生活情報誌を発行し無料で各家庭に配布する形態で、今では30都道府県、計132誌を発行する急成長の紙媒体です。(画像を勝手に載せたから、これぐらい褒めればいいかな。)

 ネット情報が氾濫する世の中でも、こうした紙媒体の情報や広告は存在価値があり、我が家でも毎月の発行を楽しみにしています。地元にいても知らない間に新しいお店がオープンしていたり、意外と気づかなかったローカルな話題など、家族の中では意外に重宝しているのです。

 その「月刊らせる」の営業社員が先日訪問し、「下石町の会社を特集するので、マップにお店を紹介しませんか。」との話でした。もちろん丁重にお断りしました。これは開店当時から決めていることで、口コミを一番大切にし、タウン誌などに広告を載せないと決めていたので、以前に訪問してくれた社員にも断る意図は説明していました。

 広告の効果はあると思うのですが、あくまで一時的で継続性がなく、珈琲屋という認識で来店されません。先日も、「お茶とケーキのセットで20名予約したいんですが?」という電話があり、「席は15で、一人でやっているので少々時間がかかりますよ。」と話すと、たいそう驚かれました。経営的には大変うれしいものの、お店の目指す形態とのバランスは難しいものがあります。そのためには、お店のファンとなった方からの口コミがとても意味があると思っています。

 FC店や従業員を雇うような規模のお店ならともかく、一人で全て行うことを条件にしている訳ですから、お客様の増やし方には工夫が必要で、「みつけた感」を持ってもらえるような満足感や、知らない人に「教えてあげた満足感」が大切な要素になります。それ以上に、実際の来店の際の満足感と信頼を得ることが一番重要なのです。この点が毎日の課題であり、ずっと続く課題であると考えています。でも、それも楽しいと思えるようなポジティブな発想を心がけるようにしています。だって、人生を楽しむために開業したのですから。

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2017年

8月

07日

一杯の珈琲

 今日は土岐市保健センターの検診で、年一回の胸部レントゲンを行ってきました。二週間後は胃がんと大腸がん検診を行う予定です。サラリーマン時代は、人間ドックで一度に検診を行ってきましたが、今では数回に分けての検診となり面倒な気もしますが、普段から内科、眼科の掛り付けの病院に行っているので、意外に苦になりません。
 そんな検診を済ませてから焙煎を少し行って、以前から覗いてみたかった岐阜県各務原市にある、珈琲工房ひぐち桜町本店へでかけてきました。この店は珈琲屋を始める前にも訪れており、昨年にリニューアルしているので気になっていたのです。台風が接近してくるのためトンボ返りのドライブとなりましたが、良い気分転換になりました。
 リニューアルしたお店は、入口のから落ち着いた雰囲気に変わり、新しいテーブルや椅子は以前のカジュアルな感じから、シックな大人のイメージになっていました。ちょうどランチ時で多くのお客様で賑わっており、店のスタッフがキビキビと動いているのが見ていて気持ち良いです。
 ふと目を上に向けると、以前は大きなコーヒー豆の付いたボードがなくなり、代わりに黒板に文字が書かれています。『何気ない日常のひととき「たかがコーヒー」「されど一杯の珈琲」ささやかな しあわせの時でありますように・・・珈琲工房 ひぐち』
 この言葉の意味するものは、「マーサ21」のお店紹介を見ると分かります。「おいしいコーヒーの前提には安心・安全への配慮があります。生産履歴の明らかなもの、環境・生態系の保全に勤めている農園、国際的なコーヒーの品質評価によって認められたものを扱っています。」そして、同時期のフェイスブックには「日常のなかの小さな幸せ時間、いこいの時間、自分時間、誰かとの楽しい時間。珈琲や手作りのランチ・デザートと笑顔のおもてなしで珈琲の香りに包まれた空間をお届けします。」これが、「たががコーヒー、されど一杯の珈琲」ということなのでしょう。

 でも、自分か珈琲屋を始めて感じることですが、「たかがコーヒー」という表現は使えなくなりました。カップ一杯のコーヒーに心を込めて淹れており、コーヒー豆を購入される方々の家庭での様子を伺って、一杯のコーヒーを淹れるための素敵な時間を知ることになりました。お店でコーヒーを飲まれる方の中には、「たかがコーヒー」と思っている人もいるかもしれませんが、提供する側としては抵抗を感じてしまいます。

 よく使われる言葉なので気にするほどのことでもないし、他意はないのですが、自分ならどのような表現をするのだろうかって考えながら、一杯の珈琲をいただいたのでした。それにしても素敵なお店です。

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2017年

8月

06日

一人一人に

 毎日のようにカウンターで一人座ってコーヒーを飲む方が、今月から入院生活を始められました。「来月から又来るから!」って元気に話してくれましたが、病状を考えると心配になってしまいます。

 先日、定期的にコーヒー豆を購入される方が、体調を崩されたようで、体重が2kg減って食事制限をされているそうです。帰り際に、「まめ蔵の豆は今年中は買えるから。」と言われ、返す言葉が見つかりません。

 今朝は、「明日は定休日でコーヒーが飲めないから、今日は飲みにこなければと思って。」と言って年配の方がカウンターに座られました。そして、コーヒーを飲みながら「やっぱり、ここのコーヒーは美味しいワ。」と言っていただきました。

 それぞれ高齢の方で、年齢は皆80代なので、適切な表現ではないかもしれませんが人生の終焉期です。自分自身も必ずそうした時期を迎えますし、それよりも早くなるかも分かりません。だからこそ、一人一人に美味しいと思っていただけるような一杯を淹れたいし、今の自分に提供出来る最高の状態の豆を届けたいと思います。

 30代で珈琲屋を始めていれば、そんなことなど考えもしなかっただろうし、人生の終わりなって想像できなかったろうな。いつも前ばかり見て足元なんか見ないし、ましてや後ろを振り返ることは無意味だと思っていたんだろうな。

 そんなことを考えていると、先ほど30代の女性がコーヒー豆を買いにみえました。開口一番「失敗しちゃったんです!某チューン店の豆を買ったら美味しくないんだもの。どうしても我慢できないから買いにきたの。」って。話を聞くと、夏休みで子供の世話で忙しく、コーヒーで気持ちを切り替えたいのに、それが出来なかったそうです。

 静かな老後を迎える人、慌ただしく日々の生活に追われる人、様々な人に飲まれるコーヒーだということを忘れず、午前中になくなった商品の補充のために昼の焙煎を始めます。一人一人に届けるため。

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2017年

8月

04日

ぽわ~んと

 先月参加したUCCコーヒーセミナーの帰り際、会場にあった情報誌を持ち帰りました。これは、UCCグループの外食店や小売店に関連する場所向けに年2回発行される、コミュニケーション誌『UCC COFFEE JOURNAL Good Coffee Smile』というもので、帰りの電車の中で暇つぶしにと読んでいたのでした。

 紙面はコーヒーの知識、フードメニュー、UCCグループのトピックスなどの情報が掲載されており、今回の特集記事は、「伝説を伝説で終わらせないために。レユニオン島の幻のコーヒー ブルボンポワントゥ復活物語」です。
 ブルボンポワントゥとは、18世紀にフランス・ブルボン島(現在のレユニオン島)で発見された突然変異種のコーヒーのことで、その豊かな香りと甘みはブルボン王朝の人々や文豪バルザックをも魅了したと言われています。

 その豆は、19世紀初頭にサイクロンや病害虫の被害を受けて生産量が減少し、1942年で輸出記録が途絶えて以降、姿を消したものと思われてきました。その幻となったブルボンポワントゥの再生に乗り出したのがUCCなのです。

 1999年にフランス国立農業研究開発国際協力センターとレユニオン島のサポートを受け、再生プロジェクトを開始し、島内に残るブルボンポワントゥを島民と一体となって捜索し、発見された約2000本の木の中から最終的に品質の優れた4本のマザーツリーが選び出されました。そして、試験栽培を繰り返した末に、2006年に再生に成功し、翌年からUCCが独占販売を開始しました。昨年は100g8,640円(税込)という超高級豆なんです。

 こうしたストーリーはコーヒーハンター川島良彰氏の「私はコーヒーで世界を変えることにした」で詳しく語られていますが、今では部外者となったため、川島氏の「か」の字も出てきません。それは大人の事情なので理解できるのですが、誌面に掲載されているブルボンポワントゥの味覚表現は次のうよ紹介されていました。

■香りは■ブルボンポワントゥのアロマは「香りのブーケ」とも称されるほど、フルーティな甘い香り。まるで、名もない野の花を集めたような繊細でピュアな香りを秘めている。焙煎直後はあまり香りが立たないが、粉砕すると大きく香る。ドリップする時、カップに注ぐ時、そして味わいながら。最後はカップに残る香りまで楽しみたい。

■味は■口にした誰もが驚くほどの澄み切ったクリアな味わいで、渋味はなく自然が育んだ低カフェインコーヒーの透明感と気品にあふれている。少し遅れて口の中に広がる甘味を含んだ酸味も印象的。しかも、冷めてもなお、おいしいのがブルボンポワントゥの大きな魅力。コーヒーの新しい世界を教えてくれること間違いなし。

 香りのブーケ?繊細でピュアな香り?どうも納得いきません。なぜなら、開業前に2回試飲する機会があり、その時の印象とはまるで異なる表現だったからです。パナマ・エスメラルダゲイシャを飲んだ時のような新鮮な驚きもなく、何だか「ぽわ~んと」した印象しか残っていません。ウンチクだけはたっぷり聞かされましたが、正直「何なん?」「どこが?」という記憶しか残っていなかったのです。

 月日が経って、改めて「香りのブーケ」や「繊細でピュアな香り」と言われると、あの時の自分は味覚音痴だったのか?と思ってしまい、もう一度味を確かめたいという願望がムクムクと沸いてきました。そうなると何とか飲めないものかと調べてみるものの、一杯2,500円のコーヒーは東海地区では飲むことができず、ますます飲みたくなります。

 そんな引き裂かれた恋人状態の時に、偶然にも春日井から珈琲狂が来店されました。思い切って「実際どうなん?」と尋ねると、「ぽわ~んと」って表現は間違ってないかもと言われてしまいました。色々と話を聞く中で、しだいに100年の恋もなんとか状態になり、一気に覚めてしまったという訳です。

 でも、男って未練たらしい生き物だから、きっと飲める場所に行ったら飲むんだろーな。2,500円払っても!

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2017年

8月

03日

小さな珍客

 今朝、店舗に入るために裏口へ行くと、一匹のハチが飛んでいるのが見えます。ここ1ヶ月くらいの間に何度か裏口付近で目にするので、近くにハチの巣でもあるのかと見渡しますが、店舗には見当たらないし、隣の消防の施設にでも巣を作っているのかと思っていました。

 ところが、今回は、目の前のハチが室外ガス給湯器の小さな穴に入っていくではないですか。ハチが入った給湯器のパネルの一部をネジを回して外してみると、何と15cm程の大きさのハチの巣があり、アシナガバチが何匹も群がっています。そうです、裏口付近に小さな珍客がいたのです。

 アジナガバチはハチの中でも大人しい方で、こちらから威嚇しなければ攻撃してきませんが、毒があるので注意しなければいけないハチです。子供の頃から見慣れているので気にしませんが、当面はそのまま給湯器のパネルを元に戻し、退店してくれる時期まで待とうと思います。幸いにも燃焼部分ではなく、配管部分の隙間に巣作りしているので、巣立ってくれるまで待ち、その後にハチの巣を取り除くことにします。

 小さな珍客がいるから、「蜂の巣をつついたような」忙しい店にはならないだろうし、せいぜい、「泣きっ面に蜂」とならないよう、欲張らないでコツコツとやっていきたいものです。 

 と、今回は終わるはずだったのですが、・・・やってしまいました!写真を撮影して給湯器のパネルを取り付ける際、ネジの音か気になるのかアシナガバチが一斉に飛び出してきました。その中の1匹が右手人差し指に止まったので、「エイ!」と払うと同時に、「チク!」っと仕返しされてしまったのです。アホです!

 急いで刺された部分を絞り出し、毒を少しでも出しますが、みるみると腫れてくるのが分かります。出勤前の妻に連絡し、事情を説明して薬を依頼しました。持ってきてくれたのはアンモニアが主成分の「キンカン」とステロイド剤のの軟膏です。当面は様子を見て「アナフィラキシーショック」が出ないか注意するようにとのこと、症状が少しでも出たら救急車を呼ぶようにと忠告して仕事に出かけました。

 幸いにも、こうしてブログを書いていられるほど症状は軽く、指の腫れもかなり退いて痛みも少なくなりました。そんな訳で、アジナガバチには申し訳ないのですが、人間の都合上やもなく駆除させてもらいました。

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2017年

8月

02日

バンダナ巻いて

 普段は使用していませんが、お店の中では「フンドシ締めて」いや、「ハチマキ締めて」でもなく、「バンダナ巻いて」仕事をしています。コーヒーを淹れるだけならバンダナは不要かもしれませんが、ケーキやクッキーを作る関係上、衛生的にしなければいけないので、髪の毛が落ちないようにバンダナを巻く訳です。お店によっては帽子を被るところもありますが、昔からバンダナの方が手軽で好んで使用していました。

 「そもそも髪の毛が無いじゃないか!」と突っ込まれそうですが、髪の毛がフサフサ有る時からバンダナを使用しており、僅かですが頭部下部に残っている以上、衛生的に必要だと考えています。

 そんな日常的に使用しているバンダナを、長女が誕生日プレゼントに送ってくれました。丁度、使用中のバンダナが破れかけていたので、早速使い始めた次第です。同時期に妻からもプレゼントされましたが、デザインが今一つなので順番は後回しになりそうです。ですが、こうして家族からもらったバンダナを体に身に着けることができ、本当に幸せ者だと感じています。

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2017年

8月

01日

エジプトの方ご来店

 今日は何だか国際色豊かです。午前中には、ベトナムへ仕事で出かけた方の奥さんが、お土産にベトナムコーヒーを届けてくれました。もちろんロブスタです。早速コーヒーを淹れ、練乳入りのコーヒーで、その場にいた方々にも振る舞いました。

 そんな事をして楽しんでいると、午後から英字新聞を読む人が来店され、その後、時々お見えになるご夫婦がエジプトに方を伴って来店されました。どうも、「コーヒーが飲みたい」というリクエストに答えて、このお店へお連れいただいたようです。

 エジプトというと、コーヒーよりも紅茶のイメージがあります。イギリスの植民地だったこともあって紅茶文化の国で、喫茶店では紅茶を飲みながらシーシャと呼ばれる水煙草を吸っている絵が浮かびます。その点を来店された方に尋ねると、確かにそうらしいのですが、コーヒーを飲む方も多く、トルコ・コーヒーのようにイブリックを使ってコーヒーを淹れるそうです。お店にあるイブリックをお見せすると、「そうそう!この器具にはサイズが色々あって、これを使って私も淹れていました。」「だけど、日本では道具がみつからなくって。」ということでした。

 お客様が若くて綺麗なエジプトの方だったので、「予備のイブリックを差し上げます!」って言いたかったのですが、下心見え見えに思われても困るので、「ネットでも購入できますよ。日本のメーカーではカリタ製があります。」と答えておきました。そんな話をしながら、同席された方にイブリックの使い方や、スパイスをいれること、トルコではコーヒー占いもあることを説明すると、「エジプトにもコーヒー占いあるんです。」ということでした。

 そんな楽しい時間を過ごし、お客様はお帰りになりました。その後、隣に座っていた英字新聞を読む方から、「この店も国際的になったじゃないですか。」と冷やかされながら、夕方の焙煎を始める準備をするのでした。

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